グリーンカードは、フェアプレーをたたえるために審判から提示される特別なカードです。
反則ではなく、選手やチームの“良い行動”を評価する目的で使われます。
小学生バレーボールの試合でも導入が進んでおり、子どもたちにとってフェアプレーの大切さを学ぶきっかけにもなっています。
この記事では、小学生バレーボールにおけるグリーンカードの意味や使われ方を、初心者にもわかりやすく解説します。
グリーンカードとは?簡単に説明すると…
冒頭でもお伝えした通り、グリーンカードとはフェアプレーの精神を称賛するためのカードです。
イエローカードやレッドカードのように「罰するため」ではなく、”良い行動を褒めるため”に使われます。
主に審判が以下のような行動に対して提示します:
- フェアプレーを自ら申告した
- 相手を思いやる態度を見せた
- チーム全体でスポーツマンシップを体現した
どんな場面でグリーンカードが出されるの?
小学生バレーボールでは、以下のような“いい行動”が見られた時にグリーンカードが使われます。
相手チームへのリスペクト
判断できないほどのワンタッチをした場合など、相手の得点を素直に認め自ら申告した
判定に納得し、抗議せず受け入れた
スポーツマンシップを体現した行動
相手が倒れた時に手を差し伸べた
試合後にしっかり握手や感謝の挨拶をした
コーチや応援団も対象になることがある
応援が一方的ではなく、相手チームも称える内容だった
コーチが審判への敬意をもって振る舞った
グリーンカードは選手だけでなく、「関わるすべての人」に向けた称賛でもあります。
実際にスポ少で参加した大会では、選手だけでなく父兄もグリーンカードの対象ですとアナウンスを受けました。
全員とても礼儀正しかったのを覚えています。
グリーンカードの目的は?
グリーンカードには、単なる“カード”以上の意味があります。
目的 内容
- フェアプレーの促進 ルールを守り、相手を思いやる気持ちを育てる
- ポジティブな行動の強化 注意ではなく“良い行動”を積極的に評価する
- 人間的成長のきっかけ 勝ち負け以上に、正しい姿勢を学ぶ場になる
小学生にとっての影響は?
グリーンカードは試合の勝敗には直接関係しません。
ですが、子どもたちの心に与える影響はとても大きいです。
● モチベーションの向上
「いいことをすると褒められる」という体験が、フェアプレーへの意識を高めます。
● チーム全体の評価もアップ
グリーンカードが出たチームは、審判や他のチームからも「マナーの良いチーム」として見られます。
● 自信と成長につながる
自分の行動が認められることで、自己肯定感が育ちます。
指導者・保護者ができること
▶ 指導者の役割
フェアプレーの事例を具体的に伝える
試合だけでなく練習中も“いい行動”を見逃さず褒める
▶ 保護者のサポート
応援で相手チームを批判しない
「なぜグリーンカードが良いのか」を家庭でも話題にする。
僕の肌感ですが、色々な小学生の試合を見ていて、悪口を言い合っているチームはなかなか勝てない印象があります。
逆に全体的に良い印象のチームは、やはり試合でも勝っていることが多い印象がありますね。
日本でのグリーンカード導入状況と今後の展開
グリーンカードは、日本バレーボール協会のU-12世代への取り組みとして導入されています。
特に都道府県のジュニアバレーボール大会では、地域差はありますが導入が進んでいます。
今後さらに普及することで、勝ち負けにとらわれない価値ある試合づくりが進むと期待されています。
まとめ|グリーンカードで育つ“本当の強さ”
小学生バレーボールにおける「グリーンカード」は、フェアプレーや思いやりを育む最高の仕組みです。
子どもたちがスポーツを通して学ぶ“人としての成長”をサポートするこの制度は、保護者や指導者にとっても必ずプラスになるであろう要素の一つ。
試合の勝敗だけでなく、「どんな選手・人間になってほしいか」という視点をもって、グリーンカードの理念を広めていきましょう。